臨床上、最も急速に悪化するがんは認められていないが、小細胞肺がん、膵臓がん、甲状腺未分化がんなど、他のがんに比べて著しく悪性度が高く、進行が非常に速いがんがある。 1.小細胞肺がん:小細胞肺がんは神経内分泌由来の悪性腫瘍で、悪性度が極めて高く、進行が速く、転移が早いのが特徴で、化学療法に比較的感受性があるが、すぐに耐性になる。 ほとんどの患者は診断後1年以内に死亡する。 2.膵臓がん:膵臓がんは、通常、徐々に発症するが、非常に急速に進行し、5年生存率は10%未満であり、予後が最も悪いがんの1つとして認識されている。 3.甲状腺未分化癌:甲状腺未分化癌は主に高齢者にみられ、浸潤性が強く、リンパ節転移が早いため、患者の予後は極めて悪いが、近年、治療法の進歩に伴い、生存期間が改善されている。 上記のがんのほか、肝がん、胆管がん、胃がん、セミノーマなども悪性度の高いがんである。 がん患者の予後を左右する最も重要な要因は早期発見と早期治療にあり、通常、臨床病期が早ければ早いほど予後は良好である。 高リスク群のがん患者は定期的な検診を受けて、できるだけ早期にがんの変化の傾向を見つけ、適時に治療に介入することが推奨される。