少量のくも膜下出血が治癒後にてんかんを起こすことがあり、てんかんは急性期にも回復期にも起こりうる。 くも膜下出血後のてんかん発作に関する研究結果によると、くも膜下出血後のてんかん発症率は6~20%であり、くも膜下出血の急性期または回復期に起こる可能性がある。 急性期発作は、脳浮腫による頭蓋内圧亢進や虚血刺激などの機械的刺激により、脳神経細胞の放電が急速に強まり、肥大し、同期して発作を起こす。 遅発性のてんかん発作は、神経細胞の変性、反応性異常アストロサイト増殖、グリア瘢痕形成、嚢胞性空洞形成がてんかん病巣を形成し、てんかん発作を引き起こすためと考えられる。 しかし、すべてのくも膜下出血患者がてんかん発作を起こすわけではない。 一般に、くも膜下出血後の早期には抗けいれん薬を予防的に使用することが可能である。 抗けいれん薬の長期使用は推奨されないが、患者にけいれん発作の既往や脳出血などの危険因子がある場合には、抗てんかん薬の長期使用を考慮することができる。