軽度の三尖弁閉鎖不全は、臨床症状や器質的病変がなければ、当面は放置しておいてもよい。右心不全などの基礎疾患がある場合は、基礎疾患の治療が必要である。 器質的病変や症状を伴わない軽度の逆流のみであれば、通常は治療の必要はなく、臨床的観察と経過観察で十分である。 肺高血圧症や右心機能障害などの原疾患と合併した三尖弁閉鎖不全症では、原疾患の治療が必要であり、原疾患が治癒すれば逆流症状は通常改善する。 心不全、拡張型心疾患、リウマチ性心疾患の合併には対症療法が必要である。 例えば、心不全はナトリウム摂取制限などの生活習慣の改善でコントロールでき、症状が持続する場合はヒドロクロロチアジドのような利尿薬やジゴキシンのような強心薬で治療できる。 肺高血圧を伴わない三尖弁閉鎖不全では外科的治療の必要はない。 原発性三尖弁疾患のある患者には三尖弁置換術が必要である。 三尖弁閉鎖不全が疑われる場合は、速やかに病院を受診することが勧められる。