不眠症は中医学では不眠症と呼ばれ、臨床的には肝火擾心、心脾両虚(心と脾の虚弱)、心胆気虚、心腎機能障害(心火が強く、腎陰が弱く、心腎の生理機能が失調している)などと認識され、治療にはそれぞれ竜眼瀉肝湯、桂枝脾湯、酸棗仁湯、膠艾湯などが用いられる。 1.肝火擾心:不眠や夢精、焦りやイライラ、耳鳴り、目の充血が特徴。 治療は、肝火・瀉火を浚い、心を鎮め、心を静めるために、ゲンチアナ、肝胆瀉肝湯+減薬を服用することができる。 2.心脾両虚:夢精、動悸(心臓の鼓動が速く、パニックを伴うことが多い)、物忘れ、疲労感、虚脱感などが特徴で、治療には、心脾両虚(心脾を補う強壮薬を用いる)、滋陰養血、精神安定(血を養って精神を安定させ、感情を鎮める)の目的で、桂枝茯苓丸を服用します。 3.心胆虚(しんたんきょ):心胆両虚(しんたんりょうきょ)、落ち着きがなく眠れない、目が覚めやすい、動悸がする、臆病などの症状が特徴。 4.心腎の連絡不足:寝つきが悪い、腰膝痛(腰や膝のあたりが痛く、力が入らない)、ほてり(熱感が爆発する)、五心煩熱(手足の心臓が熱く、心臓や胸が熱くなり、いらいらする)などの症状が特徴で、治療としては、滋陰降火(陰と精を養い、火を減らす)、心腎の連絡(心の火は下降し、腎の水は上昇し、お互いをコントロールする)を目的とした滋陰降火薬が用いられます。 上記のような症状がある人は、早めに医師に相談し、専門医の指導のもとで上記の薬を使用すること。