牡蠣殻は漢方薬の一種で、肝を鎮めて陽を沈める(肝に陽が上りすぎるのを抑える)、心を静める(鉱石などの薬で心を落ち着かせる)、節を軟らかくして散らす(硬いしこりを軟らかくして散らす)などの作用があります。
1.肝を鎮めて陽を沈める:牡蠣は塩辛く、冷たく、重いので、肝陽亢進(肝の陽気が過剰になり、めまい、立ちくらみ、頭痛などを起こす)によるめまい、耳鳴りなどの疾患に用いられることが多く、鎮肝、消風散など、亀甲、竜骨、牛膝などの薬と配合されることが多い。
2.精神を安定させる:牡蠣は重く、精神を安定させる作用があり、動悸、不眠、夢精などを治療する。龍骨と一緒に用いられることが多く、桂枝龍骨湯や牡蠣湯などがある。
3.節を軟らかくし、散らす:節を軟らかくし、散らす作用があり、寒は火を清める作用があり、浙北湯、宣神湯、夏桂草湯などと組み合わせて、痰核(皮膚の下に核のように腫れ上がったしこり)、瘰癧(主に頸部リンパ節結核を指す)などを治療することが多い。
牡蠣殻の正しい使い方は、薬の事故や体へのダメージを避けるため、専門の漢方医の指導が必要である。