寝汗(寝てから異常な汗をかき、起きてから汗が止まること)は漢方では発汗証の範疇に属します。 男性の寝汗は陰虚火亢(体内の陰精が不足し、虚熱が亢進すること)、心血虚(心臓の血液が不足すること)などが関係していると考えられていますので、六味地黄丸や桂脾丸を服用します。 1.六味地黄丸の効能は陰を養い腎を補う。 臨床的には、腎陰虚、めまい・耳鳴り、腰痛・膝痛・脱力感(腰や膝のあたりが痛くて力が入らない感じ)、寝汗・精液下痢、骨気・潮熱(熱が爆発し、骨の内側から外側まで熱が浸透している感じ)、口渇などの治療に用いることができる。 漢方生薬の山茱萸(さんしゅゆ)、山薯(さんじょう)、Radix Rehmanniae Praeparataが配合されている。 副作用や禁忌は不明である。 2.桂枝茯苓丸の効能は益気脾(脾胃の気を整える)、養血、精神安定。 臨床的には、心脾両虚(心臓と脾臓の虚弱)、息切れや動悸(心臓の鼓動が速く、しばしばパニックを伴う)、不眠や夢見すぎ、寝汗、手足の疲れや倦怠感などの治療に用いることができる。 コドノプシス根茎(Radix Codonopsis)、アトラクティロディスマクロセファラエ根茎(Rhizoma Atractylodis Macrocephalae)、茯苓(Poria)、その他の生薬を含む。 禁忌ははっきりしないが、胃腸の不快感や皮膚の発疹を起こすことがあるので注意する。 上記の医薬品は医師の指導の下で使用する必要がある。