高齢者における骨セメントの副作用

高齢者における骨セメントの主な副作用は、若干の毒性、末梢神経血管の損傷の可能性、肺塞栓症のリスク、隣接椎体の骨折のしやすさである。 1.毒性:高齢者に骨セメントを注入する場合、骨セメントに心毒性がある可能性がある。 2.末梢神経・血管の損傷 骨セメントは椎体に注入される際、液状であるため、骨折線から漏れる可能性があり、椎管内にしみ込むと、固化する際の発熱性により、神経・血管を焼いたり、圧迫したりする可能性がある。 3.肺塞栓症:骨セメントが未固化の状態では、血管内に漏れやすく、血管に沿って肺血管まで循環し、肺塞栓症を引き起こす。 4.隣接椎体が骨折しやすくなる 椎体に骨セメントを注入すると椎体の強度が強化され、隣接椎体との強度差が大きくなるため、外傷時に隣接椎体の二次骨折を起こしやすくなる。 高齢者への骨セメントの使用は、リスクをよく理解し、医師の指導のもとに治療することが必要である。