体内に癌があると、頸部にしこりができることがあります。このしこりは硬く、周囲の組織と癒着して押しにくいなど、癌の種類にもよりますが、頸部に症状が現れない癌もありますので、頸部の出来栄えだけで体調を判断することはできず、適切な治療方針を選択するためにも、時間を見計らって病院に行くことをお勧めします。
がんによる頸部のしこりは、一方では甲状腺がんなどの原発性病変で、早期には明らかな臨床症状がなく、しばしば不整な形状で周囲組織との境界が不明瞭な無痛性の頸部しこりや結節として現れ、後期には腫瘍の増大とともに呼吸困難や嚥下障害などの圧迫症状が現れることがあります。
一方、上咽頭がん、肺がん、乳がん、胃がんなどのリンパ節転移のように、がんのリンパ節転移でも頸部のリンパ節腫大が起こることがあります。また、ホジキンリンパ腫のように、血液リンパ系の悪性腫瘍が最初に頸部のリンパ節腫大として現れることもあります。 この場合、リンパ節は腫大し、硬く、周囲の組織との境界がはっきりしません。
がんが疑われる場合は、積極的に医師に相談し、医師の指示に従って適切な治療を行う必要があります。