ビタミンEの補給は高齢者の寒さ恐怖症の改善には役立たない。 高齢者が寒さを怖がる理由としては、寒さで熱放散が増加すること、筋肉量が減少して骨格筋の熱産生が不十分になること、加齢により血管が寒さで効果的に収縮できなくなり、熱放散が増加すること、加齢により代謝を高めるホルモン(サイロキシン、副腎皮質刺激ホルモンなど)の分泌が減少すること、痩せて体力のない高齢者では皮下脂肪が体を保温し寒さから保護する役割をあまり果たさないことなどが挙げられる。 薬として使用する場合、ビタミンEカプセルは心血管疾患や脳血管疾患、習慣性流産、不妊症の補助療法に使用されるが、寒さに対する恐怖は治療しない。 環境や加齢に起因する問題に対しては、食事の量を増やし、良質なたんぱく質の摂取を増やし、適度な運動をして筋肉量を増やし、基礎代謝を上げるとともに、保温に注意して寒さをしのぐ。 甲状腺機能低下症など、寒さを怖がることが原因で起こる病気は、早めに医師に相談し、医師の指示に従って治療する必要がある。 高齢者で寒さを怖がる人は、自己判断で薬を服用せず、医師に相談して原因を突き止め、医師の指示に従うことをお勧めする。