動くと汗をかくのを治すには?

発汗は人体の生理現象であり、動いたとたんに大量に汗をかくのは病的な現象で、漢方では発汗(昼間に不随意に汗をかき、少し動くと発汗が悪化する)の範疇に属し、その原因の多くは気虚であり、玉屏風散、桂枝湯、補中益気湯(脾を補うことで気虚を治療する)などの漢方薬を服用することで治療することができる1。 1.玉屏風散:玉屏風散は方剤、黄連、炙甘草からなり、益気、表皮固結止汗(筋肉の表皮を固めて発汗を止める)の作用がある。 なお、この処方は外発性発汗(日中に不随意に発汗し、少し動いただけで発汗が悪化する)や陰虚による寝汗(就寝後に異常な発汗があるが、起床後は発汗が止まる)の患者には適さない。 2.桂枝湯:桂枝湯は桂枝、桂枝茯苓丸、カンゾウ、ジュズベエからなり、解表・解気(発汗により、筋肉の表面にこびりついた邪気を外に出させること)、調陰・調精(人体の内気と外気はスムーズで、それぞれが自分の役割を担っている)の作用がある。 外因性の発熱、陰虚火(体内の陰と精が不足し、虚と火が亢進する)、血熱(熱により血が異常に出てしまう)のある患者には避けるべきである。 3.補中益気湯:補中益気湯は、ハトムギ、アトラクチロデスマクロセファラ、陳皮、行麻などの薬草で構成され、補中益気の作用があり、臨床症状としては、熱感や自汗(日中に不随意に発汗し、少し動いただけで汗が出て悪化する)などの症状が現れることが多い。 なお、陰虚内熱の患者には勧められない。 重篤な状態にある患者は、専門医の指導のもと、適時に医師の治療を受け、薬を使用することが推奨される。