二陳湯と温胆湯の違い

二陳湯と温胆湯は成分、効能、主治に違いがあります。 1.成分:二陳湯は桂皮、橘、茯苓、甘草からなり、温胆湯は桂皮、竹根、柑橘黄連、炙甘草、茯苓からなる。 2.効能:二陳湯は燥湿解痰(湿を乾かして体内の痰を除く)、調気調経(脾胃の気を調え、脾胃の機能を円滑にする)。 温胆湯は、整気解痰(体の気を整えて痰を解消する)、和胃化胆(胃の気を整えて胆汁の分泌を促進する)の作用がある。 3.効能:二陳湯は湿痰症に用いる。湿痰症とは、痰が多く、色が白い咳、吐き気や嘔吐、胸部や横隔膜の収縮、手足が重い(手足が脱力し、重だるい)ことを特徴とする。 温胆湯は胆痰障害(痰の内乱、胆汁の排出・排泄の失調)に用いられ、症状には臆病・恐慌(心が恐い、人に会うのが怖い、怯えやすい)、めまい・動悸(心臓の鼓動が速く、しばしばパニックを伴う)、不穏・不眠、夜夢などがある。 二陳湯は、痰がからからに乾いている患者には注意して使用する。二陳湯は、吐血、口渇、陰虚、血虚のある患者には禁忌である。 上記の薬を使用する必要がある患者は、医師の指導を受け、許可なく薬を使用しないこと。