ジクロルボスは蘇生後に再発することはないが、意識回復後、数週間から数カ月経ってから、感覚喪失、感覚異常、疼痛、筋力低下などの末梢神経障害が現れる重症例が少なからずある。 ジクロルボスは有機リン系殺虫剤であり、誤飲によりコリンエステラーゼがリン酸化コリンエステラーゼとなり、アセチルコリンを加水分解する能力を失い、アセチルコリンの過剰蓄積からムスカリン系、ニコチン系、中枢神経系の中毒症状が現れることがある。 誤って投与した場合、めまい、頭痛、吐き気、嘔吐、発汗過多、目のかすみ、瞳孔狭窄、呼吸困難、流涎、重症の場合は昏睡、肺水腫、脳水腫を起こすこともある。 直ちに医師の手当てを受け、積極的に救命処置を行うべきである。 ジクロルボスの毒性は非常に大きく、中毒の潜伏期間は短く、救助は非常に困難であり、適時に治療すれば、重篤な状態でなければ、ほとんどの患者は治癒できるが、重篤な患者の予後は不良であり、一部の患者は遅発性末梢神経障害がある。