薬で悪化する咳の何が問題なのか?

咳にはさまざまな原因があり、薬物療法で悪化する咳は、咳の主原因を正確に判断できず、治療法の選択を誤った結果である可能性がある。 臨床的に咳の原因として多いのは呼吸器感染症である。 原因となる病原体が異なるため、薬剤の選択にも影響し、例えば肺炎球菌感染症ではアモキシシリンなどのペニシリン系、マイコプラズマ感染症ではアジスロマイシンなどのマクロライド系などが好まれる。 抗生物質の使い方を誤ると、病気の進行や咳の悪化につながることがある。 これとは別に、他の原因でも咳が出ることがある。 例えば、アンジオテンシン変換酵素阻害薬による咳は高血圧患者によくみられ、薬の副作用が原因で、薬を中止すると改善する。 アレルギーによる咳であれば、アレルゲンから遠ざかり、セチリジンなどの抗アレルギー薬を投与して症状を和らげる必要があるが、単に治療するだけでは症状は改善しない。 咳は様々な病気が原因で起こることがあり、咳が止まらなかったり、悪化したりすることがあるので、患者さんは自己判断で薬を使用せず、専門医の指導のもと、適時に医師の診断を受け、治療を受けることをお勧めします。