溶血の原因には赤血球自己因子と赤血球外因子がある。 1.赤血球自己因子による溶血は、赤血球膜異常、赤血球酵素異常、赤血球ヘモグロビン異常などにみられる。 (1)赤血球膜の異常による溶血には、主に遺伝性楕円球症と遺伝性球状赤血球症がある。 (2)赤血球酵素異常による溶血には、主に血清血症、ピルビン酸キナーゼ欠損症などがある。 (3)赤血球中のヘモグロビン異常による溶血は、サラセミア、ヘモグロビン異常症などでみられる。 2.赤血球外因子による溶血は、中毒、高熱、感染症、脾機能低下症、ループスなどの免疫疾患でみられる。 (1)中毒、感染症、高熱、その他の疾患が赤血球膜の構造に影響を及ぼし、溶血を起こすことがある。 (2)脾機能亢進症では、脾臓での赤血球の機械的破壊や貪食が起こることがある。 (3)免疫疾患は免疫介在性溶血を引き起こす。 結論として、溶血には多くの原因があり、貧血、肝不全、腎不全などの重篤な結果をもたらす可能性のある比較的重篤な疾患である。