中国医学における肝性腹水の治療法

肝硬変性腹水の治療では、漢方医は脾気虚、肝腎陰虚(肝腎の陰の不足)、湿熱閉塞、瘀血、肝腎陽虚を見極め、対応する漢方処方を採用する。 脾気虚は、脾を強め湿を解消する(脾を強め湿を解消する)処方、例えば五苓散や人参苓白朮散などで治療することが多い。 五苓散は、陽気を温めて気を化し(体内の陽気を温めて通す)、湿を誘導して水の流れを促進する漢方製剤である。 排尿困難、水腫、腹部膨満感などの治療に用いられる。 人参霊白朮散は、脾胃虚弱、少食緩便、息切れ咳嗽、手足の疲れなどに用いる。 肝・胆に湿熱(肝・胆に溜まった湿熱邪)がある場合、陰陳五苓散は排尿困難、水腫・腹部膨満感、膀胱気の失調による嘔吐・下痢、水湿の内部蓄積などの治療によく用いられる。 肝腎に陽虚がある場合は金桂腎気丸を用いる。 金桂腎気丸は、腎陽を温補し(腎陽気を温め補う)、気を動かし、水を化す漢方薬で、腎虚による浮腫、腰膝痛(腰部や膝の痛みや脱力感)、排尿不利、手足冷感恐怖(手足が冷えて冷たくなる恐怖感)などに用いる。 治療中は医師の処方に従って使用する。