エストロゲンを補う漢方薬は、一般に養陰養血(体内の血液を養う)、補肝腎の作用があるとされているので、クリニックでは紫荊、チェストベリー、クスクタなどの漢方薬を使うところが多いが、これらの薬にはエストロゲンを直接補う作用はない。 子精は腎を温めて子宮を温め、心を鎮めて精神を安定させ、肺を温めて喘息を鎮める作用があり、腎陽虚、子宮冷え、不妊症に使用でき、禁忌や副作用はまだはっきりしていない。 チェストベリー(Chasteberry)は、肝腎を補い、清熱利明(体内の熱を取り除き、視力の回復を促す)の効能があり、禁忌・副作用は不明。 柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)は、肝腎を補い、胎児を精神安定させ、清明、止瀉の効能がある。 本剤は強壮薬であるが、強壮陽に偏るため、陰虚(体内の陰精が不足し、火気が亢進している状態)、便の乾燥、小便が短くて赤っぽい(排尿量が少なく、色が濃い黄色)人には勧められず、副作用もはっきりしない。 エストロゲンを補うには、医師の指導のもと、薬と併用することが勧められるが、身体に悪影響を与えないよう、やみくもに服用するのは禁物である。