血栓溶解療法は脳の太い動脈の閉塞に対して行われる。 血栓溶解療法は現在,脳梗塞の治療において血流を回復させる最も重要な治療法であり,その有効性は広く証明されている。 脳梗塞の神経学的障害を有する患者に適している。 ただし、この治療には発症時間が必要であり、発症後6時間以内の患者しか血栓溶解療法を受けることができないので注意が必要である。 血栓溶解療法の禁忌は、(1)過去3ヵ月以内に大きな外傷性脳損傷や脳卒中の既往がある、(2)3週間以内に消化管出血や泌尿器出血の既往がある、(3)2週間以内に大きな手術や重度の外傷がある、などである。 血栓溶解療法が無効な場合、あるいは血栓溶解療法が禁忌の場合は、状況に応じて動脈血栓溶解療法、橋渡し療法、その他の治療を行う。 脳大動脈閉塞症患者は、神経専門医の指導のもと、適時に治療を受け、適切な治療計画を選択すべきである。