肝陽を補う薬草にはヒソップや鹿茸などがあるが、医師は患者の状態に応じて使い分ける。 1.牛膝(ぎゅうひ):瘀血(おけつ)を去り、経絡(けいらく)を通じ、肝腎(かんじん)を補い、腱(けん)や骨を丈夫にし、血液を下へ下へと流す作用がある。 月経痛、月経困難症、腰痛、膝痛、筋力・骨力低下、頭痛、めまい、歯痛、口内炎、吐血、鼻出血などに用いる。 2.鹿茸:腎陽を強め、精血を益し、筋骨を強め、重仁を調整する。 腎陽虚(腎の陽気不足)、精血不足、精子無力・滑精、子宮冷え性不妊、だるさ、疲労感、寒さ恐怖、めまい、耳鳴り、難聴、腰や背骨の冷痛、腱や骨の無力、月経不順(月経過多または月経が数滴以上)、月経閉経(月経が数滴以上)、月経困難(月経閉経)などに用いる。 3.桂皮:火を補い陽気を助ける(体内の陽気を補充する)、火を元に引き戻す(腎の火の上昇を抑制する)、寒を発散し痛みを和らげる(体内の寒を取り除くことで痛みを和らげる)、経絡を温めるなどの作用がある。 インポテンツや子宮の冷え、腰や膝の冷痛、めまいや目の充血、心腹の冷痛(心腹の位置に感じる冷痛)、虚寒による嘔吐や下痢、冷ヘルニアや腹痛(内臓の冷えや外風寒による急性の腹痛)、月経困難症や月経閉塞症などに用いる。 漢方薬の使用は伝統的な漢方医学の指導のもとで行うべきで、やみくもに自分の薬を使用し、症状を遅らせたり、副作用を引き起こしたりしないように注意すること。