アンジオテンシンIとIIの主な違いは、構造と機能の違いである。 1.構造:アンジオテンシンIは、レニン(タンパク質加水分解酵素の一種)の作用により肝臓でアンジオテンシノーゲンにより産生される10ペプチドである。アンジオテンシンIIは、肺と腎臓でアンジオテンシン変換酵素の作用によりアンジオテンシンIにより産生される8ペプチドである。 2.働き:アンジオテンシンIは、副腎を刺激してアドレナリンを分泌させたり、血管内皮の透過性亢進を抑制したりする。 アンジオテンシンIIはアルドステロンの分泌を刺激し、小動脈を収縮させ、交感神経を刺激する。 アンジオテンシンIとIIはともにアンジオテンシンであり、両者は相乗効果を発揮し、協力して体内の水分・電解質バランスを保ち、体内環境を安定させる。