脳の機能的分割とは、異なる分割基準に従って脳を異なる領域に分割することである。 1.脳溝によって、脳は前頭葉、頭頂葉、後頭葉、側頭葉の5つの領域に大別される。 それぞれの領域は異なる機能に対応している。 (1) 前頭葉:学習、言語、意思決定、抽象的思考、感情など、思考、計画、中枢実行機能と運動実行を司る。 (2) 頭頂葉:体性感覚知覚、視覚、体性空間情報の統合を司る。 (3)側頭葉:言語機能と聴覚を担当し、左右の識別、長期記憶など、長期記憶と情動に関与する。 (4) 後頭葉:視覚の知覚と処理を担う。 (5) その他の大脳辺縁系:報酬学習や情動処理を担う。 2.脳の分割は、大脳皮質を細胞構造に従って一連の解剖学的領域に分割するシステムであるブロドマンの分割に基づくこともできる。このシステムは、脳の機能領域を約52の領域に分割する。 3.大脳皮質は、自律的な運動を制御する役割を担っている。 (1)一次運動野:運動神経のインパルスを作り出す領域。 (2)前運動野:運動のある側面を制御する役割を担う。 (3) 前運動野:運動の準備と意思決定の両面で重要な役割を果たす。