耳鳴りが1分で治るというのは本当ではなく、耳鳴りは肝腎陰虚(肝と腎の陰の不足)、腎陽虚、肺脾気虚などの証に分けられ、証の種類によって治療する必要がある。 肝腎陰虚:肝腎陰虚の耳鳴りは、音が小さく、めまいや目のかすみがあり、舌が赤く苔が少ないのが特徴であることが多い。 肝腎を滋養し、虚証を清熱降火する作用のある処方、例えば六合地黄丸などを服用することが勧められる。 脾胃虚証(脾胃が弱く冷えやすい)の人は、劉維帝黄丸を服用しないように注意する。 腎陽虚:耳鳴りの原因が腎陽虚の場合、音が弱い、夜間頻尿、月経不順、長時間の排尿などの症状が現れることが多いので、右桂枝湯のような陽気を温め、耳を温め、腎の精を補う作用のある処方を服用するとよい。 右桂枝湯の副作用や禁忌は明らかではない。 肺・脾気虚:肺・脾気虚の耳鳴り症状は、耳鳴りの再発、食欲不振、疲労感(倦怠感)などが現れることが多いので、陽気を促進して耳を満たし、肺・脾を補う作用のある漢方薬、例えば補中益気湯などを服用するとよい。 中益気湯の副作用や禁忌は知られていない。 漢方薬の使用はエビデンスに基づくべきであり、副作用を避けるために自己判断で投与すべきではない。