胸部X線所見では、”両肺の肺質増多、横隔膜陰影異常なし “とあり、前者は肺に炎症などの病的変化がある可能性を示唆する。 肺質とは、肺門から肺野にかけての索状・縞状の放射線学的分布を指し、一般に肺動脈・肺静脈、肺細気管支、リンパ管の画像所見である。 肺の質感亢進は、長期喫煙、慢性気管支炎、慢性心不全などでよくみられるが、高齢肥満者の胸部フィルムでも肺の質感亢進を示すことがあるが、これは皮下脂肪層が厚くX線を吸収しやすいために起こる偽陽性によるものである。 横隔膜陰影は、主に正常な胸部X線写真の構成要素であり、一般に横隔膜の撮影画像である。 臨床医の診断に役立つ結論を導き出すためには、画像診断の専門医による画像診断が必要である。