軽症脳梗塞の回復は、急性期はベッド上での活動を中心に、回復期は患肢の治療・機能訓練を中心に、後遺症期は代償機能訓練の強化を中心に、状態に応じて段階的に行う必要がある。 1.急性期:軽度の脳梗塞では片麻痺を伴わないか、まれに片麻痺を伴うことが多いので、弱い手足を率先して動かし、健側の手足を使って患側の動きを助けることができる。 そのほか、ベッド上での腹式呼吸、手を組んだり持ち上げたりする運動、寝返り、ブリッジ運動などを行うことができる。 物理的要因による治療も可能である。 2.早期回復:ベッドとベッドサイドでの運動には、上肢の持ち上げ、ベッドサイドでの座位と立位、両下肢の交互の屈曲と伸展、ブリッジ運動などがある。 座位での運動には、バランス訓練、患側上肢の体重負荷、上肢と下肢の機能的活動が含まれる。 立位での活動には、バランス訓練、患側の下肢の体重負荷、上下ステップ運動などがある。 また、減量歩行訓練、平行棒歩行、室内歩行や屋外活動、作業療法などがある。 3.回復中期:上肢、手、下肢の治療運動、作業療法活動、認知機能訓練など。 4.回復後期:上肢・手・下肢の機能訓練、入浴などの日常生活動作訓練、言語訓練、認知訓練、心理療法、装具・装具の装着など。 5.後期:日常生活に適応するための代償機能訓練(装具、歩行枠、車椅子など)を強化し、適切な屋外活動を行う。 軽症脳梗塞の回復期には、医師やリハビリの指導を受けながらリハビリテーションを行うことが望ましい。