肝臓がんによる腹痛は、原因によって治療法が異なる。 腹痛の原因として考えられるのは、肝癌自体による腹痛、胆道感染による腹痛、腹水による腹痛、肝癌自体による腹痛は対症療法的な鎮痛治療が必要で、胆道感染による腹痛は抗感染症治療が必要で、腹水による腹痛は利尿治療、腹腔穿刺排膿などが必要である。 1.肝癌自体による腹痛:患者は右上腹部の膨満感や痛みが持続することがあり、腹痛を伴うものもあるため、トラマドールによる鎮痛治療が可能である。 患者の状態が許せば、できるだけ早く外科的に肝癌を切除すれば腹痛は和らぐ。 2.胆道感染症:胆道感染症に罹患すると、腹痛、腹部膨満感のほかに、吐き気や嘔吐、発熱、筋肉が黄色くやせるなどの明らかな腹痛を伴う。 3.腹水:肝癌患者では腹水が多量に貯留し、腹痛を引き起こすことがあり、腹腔穿刺によって腹水を排出し、同時にフロセミドなどの利尿薬で治療することができる。 従って、腹痛の原因が異なる肝癌患者は治療法も異なるので、少しでも違和感があれば、治療を遅らせないためにも、やみくもに自己判断で対処せず、早めに病院へ相談に行くべきである。