生理的に好中球数が多くても治療の必要はなく、急性感染症、重症外傷、悪性血液疾患など病的に高い場合は薬物治療が必要である。 1.成人の血中好中球数の正常値は(4~10)×10⁹/L程度である。妊娠、激しい運動、外部環境の急激な変化による刺激などの生理的要因により、生理的好中球数が高くなることがあるが、治療の必要はなく、安静にしていれば正常に戻る。 2.急性感染症、重篤な外傷や出血、血液系疾患などの病的要因に対しては、的を絞った治療が必要である。 (1)急性感染症の治療には、ペニシリンなどの抗生物質による抗感染治療と、感染した膿瘍の外科的デブリードマンが含まれる。 (2)重症外傷出血の治療には、止血のための外科的摘出、デブリードマンと縫合、血液量の補充、破傷風感染予防のための破傷風ワクチンなどの接種が含まれる。 (3) 白血病などの悪性血液疾患では、シタラビンやゾエリスロマイシンなどの薬剤による化学療法が必要である。 上記の薬剤は臨床医の指導のもとに使用する必要があり、無許可での使用は禁止されていることに特に注意する必要がある。