脾腎陽虚(脾と腎の陽気不足)は寒湿鬱結を招き、脾腎陽虚を悪化させる。 中医学によると、脾は水穀の精や水を全身に運搬・変容させる主な運搬器(脾は食物を消化し、食物の精や水を吸収して全身に運搬する機能を持つ)であり、腎は水の主な運搬器であることから、腎の温熱・促進作用によって体液の代謝を調整することができる。 脾腎陽虚の場合、脾の水穀精・体液の輸送・変換能力が低下し、腎の温熱・促進作用が弱まり、その結果、体内の水分・体液が停滞し、証の寒湿鬱結が形成される。 ひいては、寒湿が体内に長くとどまればとどまるほど、脾腎の陽気は消耗し、寒湿はまた、脾腎の陽気が体内の水路を流れるのを妨げ、脾腎の陽気が全身に広く行き渡らなくなり、脾腎の陽気不足の程度を高めることになる。 したがって、寒湿の鬱結と脾腎の陽虚は相互に影響しあい、影響しあうのである。