胃の気が下降しない時の腹鳴(しゃっくり)に用いる漢方薬には、元和正胃錠と複方生姜胃痛薬がある。 1.遠和正胃錠は丁子、竜胆、遠胡などを主成分とし、胃気上行後の胃痛、腹部膨満感、食道炎(食物の消化不良により胃内に食物が溜まる)、鼓腸、胃酸の逆流、腹鳴などを治療する。 副反応は不明で、脾胃虚証(脾胃虚弱、冷え)の場合は注意し、妊婦には使用を避ける。 2.複方生姜胃痛薬は、生姜と半夏、セダム、センキュウ、シトラス・アウランティウム、サフランなどを配合したもので、胃を調和して反撥を抑え(胃気を整え、上方の反撥気を下降させる)、気を整えて痛みを和らげ(気の滞りを解消して痛みを和らげる)、気滞後の胃・心窩部痛(心窩部に近い胃の部分に起こる痛み)、腹鳴、胃酸の逆流などを治療する。 胃陰虚には適さない。 妊婦、授乳婦、糖尿病には禁忌であり、副作用は確実ではない。 上記の薬の服用には医師の指導が必要である。