電解質を摂取しても排便がないのは、電解質に緩下作用がないためであり、便秘が生じた場合は患者の状態に応じて治療法を選択する必要がある。 便秘とは、排便回数の減少(<3回/週)、便の乾燥・硬さ、排便困難(力んで時間をかけて排便する、排出困難、不完全排便感など)を指す。 臨床的には、低カリウム血症による便秘を除き、通常、電解質を投与しても排便は起こらず、便秘のタイプに応じて異なる治療法を選択する必要がある。 治療には、患者教育、薬物療法、バイオフィードバック、洗浄浣腸などがある。 1.患者教育:水を多く飲む、野菜や果物を多く食べる、良い排便習慣を身につける、運動を増やす、腹筋力を高める、下剤の乱用を避けるなど。 2.薬物療法:下剤(ルバーブ、センナ、ラクツロースなど)、プロキネティック薬(モサプリド、イトプリドなど)、腸内細菌叢を調整する薬(ビフィズス菌、乳酸菌など)を含む。 3.バイオフィードバック:直腸や肛門の骨盤底筋機能障害に一定の効果が期待できる。 4.洗浄浣腸:便閉塞のある人に適しており、石鹸水や生理食塩水を使用する。 薬剤は専門医の指導のもとで使用する必要があり、自己判断で勝手に使用してはならない。