腎虚を治すには、症状を見極める必要がある。 例えば、腎陽虚であれば右桂枝湯、腎陰虚であれば左桂枝湯、腎気虚であれば大蜜丸煎などを用いる。 1.腎陽虚:顔面蒼白または灰黒色、腰や膝の痛みや脱力感、全身の冷え、長引く下痢、むくみなどの症状が現れる。 治療には腎陽を温め、補うことが必要で、処方としては、殻を剥いたエピフィラムのスライス、シナモン、熟したルバーブ、ドーダーの種子、鹿角ゼラチンからなる右アンジェリカの丸薬が用いられる。 2.腎陰虚:めまいや耳鳴り、腰や膝の痛みや脱力感、歯や髪のゆるみ、手足の意識的な熱感、ほてり、頬の赤みなどの症状が現れる。 治療には腎を養い陰を養うことが必要で、処方には沢桂丸を用い、その構成生薬はRadix Rehmanniae Praeparata、Rhizoma Dioscoreae、Radix Polygoni Multiflori、Cuscuta Chinensis、Fructus Lyciiなどである。 3.腎気虚:疲労感(気力不足)、耳鳴り、腰痛・膝痛・脱力感、不完全排尿、頻尿・清尿、排尿困難、咳喘鳴、動時の喘鳴などの症状が現れる。 治療法は腎を補い、生命エネルギーを高めることで、処方は大宣元煎で、コドノプシス・ピロスラエ(Codonopsis pilosulae)、中国山芋(糠で炒めたもの)、レーマニアエ・プラエパラータ(Rehmanniae Praeparata)、アンジェリカエ・シネンシス(Angelicae Sinensis)などを配合する。 腎虚がある場合は、漢方医に診断・治療してもらい、病状の悪化を防ぐ必要がある。