食道胃底静脈瘤の破裂・出血後の治療法には、外科的治療と非外科的治療がある。 1.非外科的治療:全身状態が悪く、肝機能が低下し、手術に耐えられない患者に適している。 水分補給、輸血、成長抑制薬などの薬物療法、内視鏡的治療、止血のための三重管腔チューブ圧迫、経頸管的肝内門脈シャントなどが行われる。 2.手術療法:消化管出血を起こしたことがある、または起こしている人、明らかな静脈瘤があり、なおかつ全身状態が良好で、肝機能(肝機能childAグレード、Bグレード)が良好で、手術に耐えられると推定される人に適している。 手術様式にはシャント型、破流型、複合型がある。 3.出血が積極的で量が多く、厳重な内科的治療を行っても48時間以内に出血がコントロールできない場合、または止血後24時間以内に出血が再発する場合は、緊急手術が必要である。 いったん眼底静脈瘤が破裂して出血すると、出血を繰り返す可能性が高く、出血のたびに肝臓に障害をもたらすので、出血の既往がある患者に対しては、十分な術前準備のもとで選択的に手術を行い、再出血を防ぐだけでなく、肝性脳症の発生率を低下させる必要がある。 食道胃底静脈瘤が破裂・出血した場合、特に出血量が多い場合は生命にかかわることもあるので、入院して迅速かつ積極的に治療すべきである。