ギラン・バレー症候群患者の大部分は早期かつ積極的な治療により治癒するが、少数の患者は神経障害が持続する重篤な疾患に罹患し、合併症により死亡する例もある。 ギラン・バレー症候群は自己免疫介在性の末梢神経障害で、主に脊髄神経根と末梢神経が侵され、しばしば脳神経も侵される。 急性に発症し、症状は約2週間でピークに達し、多発性の神経根および末梢神経障害を伴い、しばしば脳脊髄液の蛋白-細胞分離を伴う。 本疾患は自己限定性であり、免疫グロブリン静注や血漿交換による治療が有効で予後も良好である。 麻痺は通常3週間後に回復し始め、ほとんどの患者は2ヵ月から1年以内に回復するが、約10%の患者はより重篤な後遺症を残す。 死亡率は約5%で、主な原因は呼吸不全、感染症、低血圧、重篤な不整脈などの合併症である。60歳以上、病状の進行が早い、補助呼吸が必要、運動神経の振幅が低下しているなどが予後不良の危険因子である。 ギラン・バレー症候群が考えられる場合、良好な転帰を得るためには、医学的管理の下での早期かつ定期的な治療が推奨される。