血流力学とは、心臓血管系における血流の力学を指す。 血流、血流抵抗、血圧、およびそれらの相互関係に関する一般的な研究である。 1.血流:単位時間あたりに血管の断面を流れる血液の体積。 血流速度は血管内を移動する血液の塊の線速度である。 血管内血流には層流と乱流がある。 2.血流抵抗:血管内を流れる血液が遭遇する抵抗で、主に流れる血液と血管壁および血液内の分子との間の摩擦によって生じる。 摩擦は熱に変換されるエネルギーの一部を消費するため、血液が流れる際のエネルギー消費によって血圧が徐々に低下する。 3.血圧:血管内を流れる血液が血管の側壁にかかる圧力、すなわち単位面積あたりの圧力を血圧という。 単位はPaで、mmHgで表すのが通例である。 通常言われる血圧は動脈血圧である。 血管の各分節内の血圧の低下は、その分節内の血流に対する抵抗の量に正比例する。 血行動態は臨床において重要な役割を果たしており、心臓血管系の疾患を診断するための最も基本的な指標である。