瘀血を取り除く生薬を服用することで月経中の乳房の張りを調整できるかどうかは一概には言えない。 もし患者の乳房の張りが瘀血症候群によるものであれば、瘀血を取り除く生薬を服用することで調整することができ、症状を緩和する一定の役割を果たすことができるが、もし患者の乳房の張りが肝鬱気滞症候群や胃虚痰滞症候群によるものであれば、瘀血を取り除く生薬を服用しても治療効果は期待できない。
月経時に乳房の張りがあり、月経血の塊が多い、腹部がうずくなどの症状を伴う場合は、瘀血症候群に属し、血の巡りをよくして瘀血を取り除く漢方薬を内服すれば、乳房の張りは緩和される。
しかし、月経中の乳房の張りに、痛みや押圧拒否、腹部膨満感、イライラ感などを伴う場合は、肝鬱気滞症候群に属し、肝を浚い気を整える治療が必要であり、柴胡朔和散を内服する必要があるが、この時、血行を活性化し瘀血を取り除く漢方薬を内服しても、患者の乳房の張りを整える効果はない。
また、月経時の乳房の張りと痛みがあり、胸が張って痰がからみ、食事の量が少なく、月経の量が少ないなどの場合は、胃虚痰滞の証に属し、胃を丈夫にして痰を取り除く必要があり、四逆湯や二陳湯の内服で補う必要があるが、この時は、活血化瘀の内服薬は症状を緩和する役割を果たせない。
月経中の乳房の腫れや痛みがある患者さんには、通常の病院を受診し、医師の診断と治療のもとで薬を使用することをお勧めします。