妊娠後に甲状腺刺激ホルモンレセプター抗体が高値になる場合、バセドウ病や橋本甲状腺炎などの病気が原因となることがあり、一般的な治療や薬物療法など、医師の指導のもとで的を絞った治療が必要となります。
甲状腺刺激ホルモン受容体抗体が高値で、甲状腺ホルモンの上昇と甲状腺刺激ホルモンの減少が合併している場合は、甲状腺機能亢進症を伴うことが多いバセドウ病と考えられ、プロピルチオウラシルなどの薬物療法によってサイロキシンの合成を阻害し、甲状腺機能亢進症の症状を緩和させるとともに、甲状腺治療薬の有効量を最低にするよう心がけ、甲状腺の機能のモニタリングに注意することで治療が可能です。
また、橋本甲状腺炎では、甲状腺ホルモンの減少を伴う甲状腺ホルモンレセプター抗体の高値や、甲状腺ホルモンの増加を伴う甲状腺ホルモンレセプター抗体の高値がみられることがありますが、甲状腺腫の症状のみで甲状腺機能が正常であれば、当面は特別な治療は必要なく、甲状腺ホルモンの異常値を伴う場合には、レボチロキシンナトリウム錠を服用することが勧められます。
甲状腺ホルモンが正常範囲内であれば、胎児の正常な発育に寄与し、知能への影響を防ぐことができます。 甲状腺刺激ホルモンの値をモニターし、薬物治療の指針とするために、甲状腺機能の定期的な見直しも必要です。
妊娠中に甲状腺ホルモン受容体抗体が高い場合は、病院に行って医師に判断を仰ぐことをお勧めします。