食道炎に用いる漢方薬は、病気の種類に応じて医師が選択する必要があり、一般的には香砂六君丸、沢金丸、沙神麻黄湯、清熱解痰湯などが用いられる。 1.香砂六君丸:中気を温めて寒を散らす(脾胃を温める薬で寒を散らす)作用があり、胃を調和して酸を抑える作用もある。 肝胃虚寒の食道炎に用いられ、嚥下困難、胸骨痛、症状が出たり出なかったりします。 2.左金丸:清肝瀉胃の効能があり、気を整え、反撥を低下させる。 肝胃虚寒の食道炎に用い、酸嚥下(胃酸を飲み込んで口腔咽頭に上ること)、嘔気、嘔吐などの症状のほか、便の乾燥、舌の発赤などが見られる。 3.沙神麻黄湯:補液作用がある。 胸や背中の焼けるような痛み、口やのどの渇き、心熱(手足の心臓が熱く、胸や胸に心熱の自覚がある)などの症状が見られる、体液虚熱結タイプの食道炎に用いる。 4.清熱解痰湯:清熱解痰の効能があり、反撥を下げて胃を調和させる。 痰熱連動性食道炎の治療に用いられ、食物を飲み込むときに食道が渋く痛み、刺激性の食物を食べると痛みが悪化するなどの症状が見られる。 薬を使用する際には、漢方医の指導のもと、エビデンスを見極め、漫然と薬を使用せず、副作用を避けることが必要である。