複数の小さな肺結節が良性か悪性かを判断するには、それぞれの結節を個別に評価し、肺外腫瘍転移の可能性にも注意する必要がある。 肺に複数の結節があれば良い、あるいは一つの結節があれば良いと一概に言うことはできない。 肺に結節が2個以上存在する場合は多発性であり、5mm-10mmの小結節は良性と考えられる。 肺に小結節が多発している患者の場合、結節の良性・悪性の傾向を評価するために、それぞれの小結節について、増強の有無、大きさ、密度、断端などを個別に評価する必要がある。 多発性肺結節には、多発性結節に至る肺内転移と多発性結節に至る肺外腫瘍からの肺内転移の2種類があり、どちらも悪性である。 肺の多発性結節が古い病変であれば、通常は治療の必要はなく、経過観察のみでよい。 このような多発性結節は炎症の結果であり、経験的な抗炎症療法で治療でき、通常3~6ヵ月後に結節は消失する。 10個以上のびまん性結節は、一般に、胸郭外悪性腫瘍の転移または活動性感染による可能性が高いと考えられる。 肺に結節がある限り、単発であれ多発であれ、気管支肺癌を除外することはできない。 したがって、多発性小結節の良し悪しを一概に判断することはできない。