右肺の石灰化病巣は、病態のタイプおよび疾患の進行度という観点から注意すべきである。 1.右肺の石灰化病巣は肺実質の炎症後に形成される瘢痕の一種であり、炎症治癒後に石灰化病巣が残存することがある。結核でも肺の線維化と石灰化が形成されることがあり、結核菌の喀痰培養を行い、原因解明後に適時に抗結核治療を行う必要がある。肺癌結節でも石灰化が出現することがあり、肺結節に石灰化病巣がある場合は肺癌の可能性に警戒する必要がある。 2.病気の進行に注意し、病気が進行している場合は、肺のCT検査、細菌培養、薬剤感受性検査を適時に行い、細菌の種類に応じて抗生物質または抗結核治療を行う。 なお、治癒後に残った石灰化病巣についても、呼吸器の保護に注意し、再発を防ぐためにCTを定期的に見直す必要がある。