胃がんの前がん病変とは、がんになりやすい胃粘膜の病理組織学的変化を指し、主に胃粘膜の異形成過形成と腸上皮過形成がある。
1.胃粘膜の異形成:胃粘膜の上皮内新形成で、異形成上皮が扁平な病変を形成するものを胃上皮異形成という。
2.腸上皮過形成:胃粘膜の腸上皮過形成は、完全小腸上皮過形成、不完全小腸上皮過形成、不完全大腸上皮過形成または大腸上皮過形成に分けられる。
胃粘膜の等上皮過形成や腸上皮過形成の検査には、一般に胃カメラで生検標本を採取する必要があり、腸上皮過形成や等上皮過形成が進行して胃がんに発展することを「前がん病変」と呼ぶ。
したがって、腸上皮過形成や異型過形成を伴うものを胃癌前癌病変、異型過形成や中等度以上の不完全大腸過形成を伴うものを胃癌前癌病変と呼ぶ。