収斂による下痢止め(腸の収斂機能を高めて下痢を和らげる)には、シサンドラ・シネンシス(Schisandra chinensis)、オウゴン(Hordeum sativum)、ザクロの皮、ナツメグ(Nutmeg)などの漢方薬を用いることができる。 漢方薬の種類によって対応できる症状が異なるので、下痢がある場合は、診断と薬の鑑別の後、早めに医師に相談してください。 1.五倍子(ごばいし)は、肺を収斂(肺の気を収斂)し、火を下げ、腸を収斂して下痢を止め、発汗を収斂し、月経を固定して出血を止め、湿を集めて瘡を収斂する(湿の侵入を抑え、瘡の治癒を促進する)作用があります。 長期の下痢や長期の赤痢の治療に用いることができるが、湿熱性の下痢や赤痢は用いないことに注意する。 2.柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)下痢止め,咳止め,消炎,咽喉に効く. 長期の下痢や赤痢で、脾胃の冷え、疲労、熱による腹部の冷痛を伴うもの、あるいは脱肛、血便などの気の沈下(脾胃気虚、臓腑下降などの症状)を伴うものに用いる。 湿熱下痢(湿熱邪による下痢を感じる)は禁忌なので注意する。 3.ザクロ果皮,効能収斂止瀉,止血,殺虫。 長引く下痢、脱肛、血便、消化器寄生虫による腹痛に用いる。 下痢や赤痢が始まったばかりのときは使用しない。 4.ナツメグ:中焦を温め(中焦を温めて気の流れを良くする)、収斂して下痢を止める。 脾胃虚証,脾腎陽虚証の長引く下痢に用いる。 注意:湿熱下痢や赤痢による下痢には用いない。 下痢が重症の場合は、早めに病院を受診し、医師の指導のもとに上記の薬を使用する。