脳出血術後のCTで脳梗塞や軟部病巣を認める場合は、その部位に脳梗塞が一度発生し、それが軟部病巣に変化していることが示唆される。
脳梗塞は一種の虚血性脳血管障害であり、局所脳組織に血液を供給する血管の閉塞により、対応する脳組織が虚血性・低酸素性の壊死を起こし、局所的に梗塞巣が形成され、急性期のCTではそのほとんどが低密度の陰影として描出され、時間の経過とともに梗塞巣内の壊死神経細胞が液化し、CTではさらに低密度の陰影として描出され、軟化巣と呼ばれる。
脳梗塞巣が小さかったり、発生部位の神経機能が分散していたりすると、明らかな臨床症状がないことが多く、発見が間に合わず、その後の検査で初めて陳旧性病巣であることがわかる。
このような場合には、脳梗塞の再発を予防するために、アスピリンやアトルバスタチンなどの脳血管障害の二次予防薬を服用することに加えて、必要に応じて、血糖、血圧、血中脂質などの脳血管障害の危険因子をスクリーニングし、それらをコントロールするために、血糖降下薬、降圧薬、脂質降下薬などを服用することが推奨される。