乳房MRI(磁気共鳴画像法)のT2WI高信号は、正常画像と病変画像とがある。 1.正常画像 (1) 脂肪組織:通常T1WIおよびT2WIで高信号を示す。 (2)線維腺組織:乳腺実質と総称される線維腺組織はT2WI脂肪抑制像で高信号を示す。 MRIの性能は乳房の種類によって異なり,密乳房と脂肪乳房に分類できる。 密乳房はT2WIでやや高信号を示し、周囲の高信号は脂肪組織であり、脂肪乳房はT2WIで高信号以上の脂肪組織を示す。 2.画像性能の異常:病変部の信号強度は、細胞や膠原線維の組成や水分量によってT2WIで異なる。 一般に膠原線維の多い病変の信号強度は低く、細胞や水分の多い病変の信号強度は高い。 (1)良性病変:水分や細胞含量の多い粘液性線維腺腫や腺線維腺腫はT2WIで高い信号強度を示す。 (2)悪性病変:例えば乳癌では、コラーゲン形成線維の割合が多いほどT2WI上の信号強度は低く、細胞や水分含量が多いほど信号強度は高い。 MRIは乳房検査の重要なモダリティであるが、加重画像モダリティの違いにより各組織の信号強度が異なるため、通常の病院で専門の医師による読影を受けることを推奨する。