胸水が少量貯留している場合は、病気の原因を明らかにする必要があり、その原因に対して薬物療法などのフォローアップ治療が必要である。
胸水は、胸腔内の少量の潤滑液で、その形成と吸収のダイナミックバランスが崩れ、すなわち吸収が遅すぎたり、形成が多すぎたりして、胸腔内に液体が貯留し、胸水が形成されたものである。
胸水貯留が発見された場合は、うっ血性心不全や血液量の増加により胸膜毛細血管内の浸透圧亢進を引き起こしているなど、原因究明に注意を払う必要があり、少量の胸水貯留が原因であれば、胸水貯留は特別な治療を必要とせず、フロセミドの使用などの対症療法で利尿を行い、原因に対処することができる。
胸膜毛細血管浸透圧の上昇によって引き起こされる胸膜炎では、胸水が貯留するが、結核性胸膜炎ではリファンピシンなどの抗結核薬を使用するなど、積極的に抗感染症治療を行うことで、少量の胸水を吸収することができる。
少量の胸水によって引き起こされる胸膜毛細血管コロイド浸透圧の低下による低タンパク血症は、栄養を補うことで体内のアルブミンが上昇し、胸水は自己回復することができる。
少量の胸水は多くの疾患でみられるので、病状を遅らせないように、患者は適時に治療を受けることを勧められる。