タクロリムスは免疫抑制剤の一種で、特発性膜性腎症の治療では、投与1ヵ月後に尿蛋白の減少が認められるが、治癒にはより長い期間が必要である。 タクロリムスは主に肝移植や腎移植後の移植片拒絶反応の予防と治療に使用される。 しかし、低用量グルココルチコイド療法と併用することで、特発性膜性腎症の治療にも使用できることが報告されている。 治療開始1ヵ月後の検査で24時間尿蛋白値の低下が認められるが、有意な改善には時間がかかる。 本剤投与中に重篤な感染症、腎機能障害、肝機能障害、血糖値異常などの副作用が発現した場合は、対症療法的に対処するか、本剤の使用を中止することが推奨される。 本剤の成分およびマクロライド系薬剤に対して過敏症の場合は、本剤の使用が禁止されている。 タクロリムスは臨床医の指導の下で治療する必要があり、上記の時間はあくまで参考であり、具体的な薬剤の使用は臨床医が総合的に判断して行う必要がある。