インスリン分泌遅延とは、膵島機能障害に起因する、膵島細胞からのインスリン分泌のピークの遅延を指す。 正常人の基礎インスリンは5~20mU/Lで、経口ブドウ糖摂取後30~60分でピークに達し、3時間後には基礎値に低下する。 ブドウ糖摂取後1~2時間、あるいはそれ以上経ってからピークに達する場合は、インスリン分泌遅延と呼ばれる。 膵島の機能低下によるインスリン分泌遅延は、インスリン分泌の低下や組織におけるインスリンの役割の低下、肝臓や体の末梢組織でのグルコースの取り込みと利用の低下、血糖の著しい上昇として現れ、2型糖尿病発症の基礎となる。 したがって、インスリンの分泌が遅れている人は、専門医の指導のもとに原因をはっきりさせ、血糖の著しい上昇を避け、心血管系や脳血管系の病気につながらないよう、症状に応じた治療を行うことが勧められる。