高悪性度の上皮内新生物を伴う直腸絨毛性管状腺腫は前がん病変であり、がんと確定診断されるものではない。
上皮内新形成とは、細胞の形態や組織構造が由来する正常組織と異なる程度を指し、子宮頸部、前立腺、消化管粘膜などで多くみられる。高悪性度の上皮内新形成は、重度の異形成やin situがんに相当し、がん化する可能性が高いが、まだがんではない。
上皮内新生物を伴う直腸腺腫は、悪性度に関係なく、内視鏡で全摘または部分切除が可能である。 手術後、腫瘍周囲のリンパ節腫大の有無をはっきりさせるため、腹部CT検査を行うことが推奨される。
最初の大腸内視鏡検査は術後3ヵ月目に行い、その後は6ヵ月ごとに行い、それぞれの検査結果に応じて検査間隔を延長することができる。
高悪性度上皮内新生物を伴う直腸絨毛腺腫と診断された場合は、病状を長引かせないためにも、通常の病院で専門医の治療を受けることをお勧めする。