卵円孔開存の分離ギャップが3.3㎜、治療が必要か?

明らかな臨床症状や血行動態の異常がなければ、通常は治療の必要はないが、治療の適応があれば治療が必要である。 3.3㎜の離開を有する閉鎖していない卵円孔は、閉鎖していない卵円孔の中等度のカテゴリーに属し、精密検査の結果、明らかな血液シャントや臨床症状がなければ、通常、積極的な治療は必要なく、定期的な臨床経過観察のみが必要である。 しかし、卵円孔が閉鎖しておらず、原因不明の脳梗塞や一過性脳虚血発作があり、手術の適応がない場合には、血栓症の発生を予防するために、アスピリン、クロピドグレルなどによる抗血小板療法などの薬物療法を行うことがあるので注意が必要である。 ただし、これらの薬剤は臨床医の指導のもとに使用する必要があり、無許可での使用は禁止されている。 原因不明の脳卒中や一過性脳虚血発作に卵円孔開存症が合併しているが抗血小板療法が適さない場合、抗血小板療法や抗凝固療法にもかかわらず脳卒中や他の疾患が再発した場合、原因不明の脳卒中や末梢塞栓症に卵円孔開存症が合併しており、心臓の右側や植え込み器具の表面に血栓がある場合には外科的治療が推奨される。 3.3㎜の離開を伴う卵円孔非閉塞の場合は、適時に病院を受診し、臨床医が状態を評価した上で、診断と治療の提案を行うことが推奨される。