食後の便は、蠕動運動の亢進などの生理的な理由のほか、過敏性腸症候群、急性腸炎、甲状腺機能亢進症などの病的な理由も考えられる。 1.生理的理由:食後、食べ物が消化管粘膜を刺激し、消化管の蠕動運動を亢進させるため、消化管内容物の消化と排出が促進され、ウンチがしたくなる。 他に症状がなければ、正常な生理的排便反応である。 2.病理学的原因 (1)急性腸炎:不潔な食事や腹部の冷えなどにより腸管に炎症が起こる。 消化管粘膜の損傷や消化管蠕動の促進を引き起こす。 炎症刺激によって起こり、腸内細菌叢のアンバランスを伴うこともあり、食後に便が出ることもある。 (2)甲状腺機能亢進症:甲状腺ホルモンが過剰に分泌されることが主な原因で、代謝の高い患者では交感神経の過剰興奮に似た一連の症状が起こり、胃腸の蠕動運動が過剰になり、栄養素が吸収される前に体外に排出されてしまう。 (3)過敏性腸症候群:食後、食べ物が胃腸神経を刺激するため、胃腸の機能障害を引き起こし、消化吸収が弱まり、便通回数が増える。グレリンやビタミンB1などの神経調整薬の内服で治療できるが、同時に食事を調節し、楽しい気分を保つことが必要である。 食後すぐに排便したくなる場合は、他の原因が考えられるので、早めに病院へ行き、原因をはっきりさせ、医師の指導のもとで治療することをお勧めします。