妊婦の歯痛は、親知らずの歯根膜炎、歯周病、う蝕、歯内療法が原因であり、このような特殊なケースでは従来の治療が適切でないため、緩和治療が可能である。 妊婦が妊娠中に歯痛を起こした場合、妊娠4~6ヶ月目であれば治療のリスクは比較的低いが、産婦人科医による診察と評価の後、緩和治療が必要となる。つまり、痛みや炎症を和らげることに主眼が置かれ、従来の治療は出産後に行うことができる。 この時期の治療としては、親知らずの歯冠周囲炎や歯周病に対する洗浄と投薬、軽度のう蝕症状に対する一時的な経過観察、または刺激の少ない仮充填材による保護充填、出産後の永久充填、歯内疾患に対する一時的な鎮痛・消炎治療(罹患歯の開髄・排膿を先行させ、出産後に根管治療を完了させる)などがある。 妊婦は口腔ケアに気を配り、口腔内を清潔に保ち、こまめなうがいとブラッシングを心がけ、歯の痛みを予防する。