黒色のおりものを伴う月経遅延は、月経不順、子宮感染症、子宮内膜の損傷、悪性腫瘍などによって引き起こされることがあります。
1.月経不順:精神的・情緒的要因の影響を受け、体内のエストロゲン濃度が低下したり、内分泌障害が生じたりすることで、最終月経時の出血が長引いたり、膣からの出血が不規則になったりして、黒褐色のおりものとして現れることがあります。
2.子宮内膜炎:子宮内膜炎になると、子宮内膜はうっ血し、炎症性の滲出液や血液の染みを伴う浮腫状となり、炎症がひどい子宮内膜の表面には膿性の滲出液がみられ、子宮内膜は壊死して剥がれ、潰瘍を形成します。 そのため、子宮内膜炎は月経の遅れや黒いおりものの原因にもなります。
3.子宮内膜の損傷:子宮の手術を繰り返したり、人工妊娠中絶を繰り返したりした結果、子宮腔に損傷が生じ、月経障害、月経遅延、不正出血などの症状を引き起こすことがあり、黒褐色のおりものとして現れることもあります。
4.悪性腫瘍:膣、子宮頸部、子宮内膜の悪性腫瘍で、腫瘍組織が増殖、壊死、滲出、出血すると、月経遅延、黒褐色の膣分泌物が出ることがあり、悪臭や血液を伴うことが多い。
5.妊娠関連疾患:出産適齢期の女性であれば、黒いおりものの月経遅延は、子癇前症や子宮外妊娠などの妊娠関連疾患に注意が必要です。
月経遅延による黒いおりものは、他の原因によって引き起こされることもあるため、適時に病院を受診し、治療対象となる原因を特定する必要があります。