中・進行肝癌に対する肝移植は、中・進行肝癌がすでに肝外転移やリンパ節転移を起こしている可能性があるため、一般に効果がない。 肝移植を行ったとしても、転移したがん細胞を根絶することはできず、肝移植を受けた患者は、後期には免疫拒絶反応と闘うために免疫抑制剤を使用することになり、その結果、肝外転移した肝がん細胞も急速に増殖することになる。 肝移植は、肝機能が低下し、外科的切除や局所切除が適さない早期肝癌患者に適している。 この段階では、UCSF基準を採用することが推奨される。すなわち、単一腫瘍径が6.5cm以下、腫瘍数が3個以下、そのうち最大腫瘍径が4.5cm以下、腫瘍径の合計が8.0cm以下、大血管浸潤がないことである。 従って、中・進行肝癌患者に対して肝移植を行うことは推奨されないが、生存率を向上させるために医師の指導の下で標準的な治療を行うことが推奨される。